うれしかった!
いつも「どうして大人しかクルマに乗れないんだろう」と悔しい気持ちだったけど、今日AIBOUに乗れたことで、「本物のクルマに乗ってる!」と感じられて楽しかったです。夢は海軍で船をつくること。僕のAIBOUのアイデアも、海の中に潜って運転できるAIBOUをイメージして描きました。
“技術は人のために”という創業以来変わらない想いを持つHondaは、次世代を担う未来のエンジニア達に“モノづくりの楽しさ”と“夢が持つチカラ”を伝えたいと考え、小学生ロボコンに協賛しています。2023年7月、科学技術館で開催された「ロボコン体験ミュージアム」では、Hondaのグループ会社 ホンダアクセスが開発した子どものためのクルマ「AIBOU(あいぼう)」に実際に乗って、エンジニアと子ども達が交流しながらモノづくりのプロセスを体験できるワークショップを開催しました。
ロボット工作初心者の小学生にもロボットやプログラミングに親しんでもらうことを目的に、主催事務局や協賛各社によるモノづくりワークショップ、ロボコン大会に過去出場したロボットの展示などが行われた体験型イベントが、「ロボコン体験ミュージアム」です。
夏休みの自由研究のヒントにもなるこのミュージアムで、Hondaは、子ども達が体験から刺激を受けることで、自分の中の想いに気づき、それをアウトプットする経験をしてもらえればという狙いで、ワークショップを開催。
ワークショップでは、子ども達が開発デザイナーによるAIBOUの開発秘話を聞いた後に運転体験をしたほか、AIBOUでどこへ行き、どんなことをしたいかを描いて発表する制作&プレゼンに挑戦しました。体験を通じて自由な発想が広がり、アイデアをカタチにする楽しさを知った子ども達の様子をお届けします。
真っ白なHondaの作業服を身につけた子ども達が全員着席すると、いよいよワークショップがスタート。まずはAIBOUのデザイナーがパネルを使い、AIBOUが生まれた経緯について紹介。AIBOUは、おもちゃのクルマで遊んでいた子どもが大人になるまでの間、クルマに触れる機会がしばらくなくなってしまうことに気づいたデザイナーが、その間を埋めたいと考え製作した子どものためのクルマです。アイデア出しから開発まで、エンジニアや商品企画などいろんな人達が協力し合うことでようやく完成しました。デザイナーからは「実はこのAIBOUは、今会場にいるみんなが乗って、触れて、運転することで初めて完成する。だから今日こそが完成日なんだ」ということが伝えられ、子ども達は最後まで話に聞き入っていました。
デザイナーの話を聞いた後は、待ちに待ったAIBOUの運転体験。「早く動かしたい!」と言わんばかりに目を輝かせる子どもドライバーに、スタッフが運転の仕方や運転時の注意点を説明します。クルマの運転は何よりも安全第一。ドライバーも説明をしっかり聞いて、いよいよAIBOUの運転に挑戦です。
スタッフのアドバイスを受けながら、会場にセットされた道の上でクルマをゆっくりと走らせるドライバー。初めての運転に最初は緊張しつつも、動かし始めるとすぐにコツをつかんで、笑顔でバックやカーブも順調に乗りこなしていきます。その覚えの速さにまわりの大人も驚きの様子。
運転後はオリジナルの運転講習修了証をもらい、子ども達も大満足なようでした!
AIBOUに乗った後は、ワークシートにわたしのAIBOUを描くワーク。子ども達は、自分が乗ってみたいAIBOUと、AIBOUに乗って行きたい場所を色鉛筆で自由に描いていきます。すぐに鉛筆を動かして無心で描き始める子がいる一方で、なかなかアイデアが浮かばず動きが止まってしまう子も。そんな子にはスタッフが声をかけ、アイデアを生み出すヒントを与えたり、イメージを引き出す手助けをしたりして、子ども達の自由な発想を促していきました。
最後は、参加者の数名が自分の描いたAIBOUをみんなの前でプレゼン!紹介されたのは、月面を走るAIBOU、海に入れるAIBOU、太陽光パネルによる充電とカーシェアリングができるAIBOUなど、どれもユニークなものばかり。自由な発想と独創性の光るアイデアに、聞いている子ども達も「そんなアイデアがあったか!」と驚いた様子。まわりの大人も感心しっぱなしでした。一方、自分のアイデアをみんなの前で無事発表できた子ども達の顔には、満足気な笑顔が広がっていました。
いつも「どうして大人しかクルマに乗れないんだろう」と悔しい気持ちだったけど、今日AIBOUに乗れたことで、「本物のクルマに乗ってる!」と感じられて楽しかったです。夢は海軍で船をつくること。僕のAIBOUのアイデアも、海の中に潜って運転できるAIBOUをイメージして描きました。
自分の好きな星を描いたり、AIBOUに乗ってバックをやってみたり、いろんな体験ができて楽しかったです。僕のAIBOUは、地球のまわりを月がまわるように、星のまわりをまわって動きます。将来は、宇宙に行ってみたいです!
AIBOUはハンドルを握るだけで進んで楽しいし、走っていて気持ちよかったです。私は月面を走るAIBOUを考えました。窓からは私の描いたハート星が浮かぶ宇宙が見れます。
将来の夢はプロ野球選手か車掌さん。AIBOUは球場内や駅構内での移動にも使えるかも!
今日はAIBOUに乗りたくて参加したので、実際に乗ることができてうれしかったです。乗ったことで、下の赤色の塗装やビニールの曇りで前が見にくいなど気づいたこともあったので、自分の描いたAIBOUは塗装を赤と透明の水玉柄にして見えるようにしたり、AIBOUはビニール素材を使っていてさびないので、海辺を走らせてみました。将来は電車(京急線)かクルマの設計士になりたいです!
AIBOUは普通のクルマと違って、ハンドルを握る・離す、アクセルを入れる・入れないの操作だけで動かせ、子どもでも乗りやすくするのはすごいと思いました!
それに実際に開発に携わるデザイナーの方ともお話して、僕が考えた「シェアできるAIBOU」について、実現化の参考になる情報をもらえました。今日はいろんないい経験ができたなと思います。
子ども達の発想は、大人ではなかなか思いつかないようなものばかりですばらしかったです!ワークシートのイラストも、子ども達が自由に発想できるように敢えて未完成のものを載せるなど工夫をしました。AIBOUに対しては、終わった後に子ども達から、「なぜこの形に?」「もっとこうしたら?」という質問や意見をたくさんもらいました。今回のAIBOUとの出会いが、彼らの発想をふくらませることにつながったのではないかとうれしく思っています。
私自身、子どもの頃に絵を描いていて、枠にはまった見方や考え方によって評価されず、悔しい想いをしたことがありました。でも、未来は人の評価に縛られるものでも、自分から距離を置いて予測だけするようなものでもありません。だから、「ためらうことなく、自分で未来を作り出していいんだよ」ということを今回の体験を通じて知ってもらえたらうれしいです。そして、いろんな人と話をして刺激を受けながら、新しい発想とアイデアをもって自分の目指したい未来について考えてもらえたらいいなと思います。