アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト支援
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“技術は人のために”という想いを持つHondaは、「モノづくりの楽しさ」と、「夢が持つチカラ」を子ども達に伝えたいと考え、小学生ロボコンに協賛しています。この夏、小学生ロボコンのオンラインワークショップの一つとして、ロボットを開発するHondaのエンジニアと子ども達が交流するワークショップを開催。実際に開発した案内ロボットを例に、エンジニアが子ども達に伝えたモノづくりの大切な3つのポイントとは?子ども達一人一人が自分の夢についても発表し、笑顔があふれた当日の様子をレポートします。

2020年の小学生ロボコンの様子

2020年の小学生ロボコンの様子

1988年から始まったアイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト(高専ロボコン)。そのノウハウを活かし、2019年から小学生を対象に開催しているロボットコンテストが「小学生ロボコン」です。「自らの頭で考え、自らの手でロボットを作る」機会を提供し、発想することの大切さ、モノづくりの素晴らしさを体験してもらうことを目的としています。

Hondaのエンジニアは、いろいろな種類のロボットや、車、アプリなどを開発しています。今回のワークショップでは、駅や空港で案内をするロボットを例に、ロボット開発の面白さやモノづくりのポイントについて、エンジニアが子ども達に話しました。ここからは、そのポイントをご紹介します。

エンジニアが実際に開発したロボットに、子ども達は興味津々
具体例としてとりあげたロボットをクイズ形式で紹介

ポイント1誰かを笑顔にすることを想像しよう!

私がロボットを開発しているときは、「ロボットを使う”誰か”が元気になったり、笑ってくれたりするためにはどうしたらいいかな」ということをいつも考えています。例えば、案内ロボットの場合、”誰か”は駅や空港にいる人になります。駅や空港にはロボットを使うのが初めての人、小さな子ども、外国の人など、いろんな人がいるので、みんなを笑顔にするためにはロボットが通行の邪魔になってはダメ。ロボットがスムーズに動いて、使い方は簡単で、子どもが怖がらない見た目で、外国語が話せて…とたくさん想像することが、より良いロボットの開発につながっていきます。

ロボットを使う人を想像すると、こんなにいっぱい

ポイント2もっとよくするためには?を考えよう!

みなさんがアプリやゲームをしている時に、「アップデートしますか?」という画面が出てきたことがありますよね。アップデートとは“もっとよくするためにどう改善できるか”を考えること。ロボットができた=ゴールではなく、実はここからがスタートなんです。案内ロボットも、ロボットが人にぶつかっても大丈夫か、でこぼこ道でも走れるかなどをエンジニアが調べて、見つかったダメなところを直したことで、どんどん良くなっていきました。アップデートし続けていくのが私たちの仕事のやり方であり、とても大切なことです。

ロボットが完成してからも、継続してアップデート

ポイント3問題はチームでのりこえよう!

野球にいろんなポジションがあるように、ロボットを開発するときも、デザイン、動く仕組み、セリフ作り、動作のチェックなどを担当するチームがあり、みんなで一緒に取り組んでいます。お互いにアイデアを出し合うことで、一人では分からない問題を解決できることもあり、みんなで​挑戦することが大事。案内ロボットの開発では、背の低い人や子どもでもロボットのタッチパネルに手が届く方法を考えていたときに、チームみんなでアイデアを出し合い、その中の「背の高さを電動で変えられるようにする」というアイディアを採用して、改良に成功したこともありました。

みんなで取り組むことでアイディアはひろがる

3つのポイントを大事にして、
より良いロボットが完成!

モノづくりで大事な3つのポイントのまとめ

今回、具体例として挙げられた案内ロボットは、使う人の笑顔を想像してアップデートを続け、みんなでアイディアを出し合い問題を乗り越えていったことで、より良いロボットになっていきました。エンジニアの開発ストーリーやモノづくりでの大事な3つのポイントの話を、子ども達は熱心に聞いていました。

発見があり、「人のために」という想いも芽生えたワークショップに

「ロボットの話が面白かった!」「エンジニアの仕事に、興味が湧きました!」と感想を話してくれた子ども達。熱心にメモを取る子もいるなど、エンジニアの話を聞いて子ども達はたくさんの発見をし、「誰かのために役に立ちたい」という気持ちも芽生えたようです。

こんな発見があったよ!
こんな気持ちになったよ!

エンジニアの話の後は、子ども達の夢の発表。一人ずつ夢を話すと、他の子ども達は拍手をしたり、「うんうん」とうなづいたりしており、お互いの夢を興味深そうに聞いていました。笑顔で夢を語ってくれた子ども達の中から、2名の夢をご紹介します!

エンジニアは「さかなクンって絵も上手だし魚料理も上手だから、さかなクンみたいに好きなことと、その周りのことにも挑戦してほしいと思います」とアドバイス。魚料理はまだやってないそうなので、これからの挑戦に期待します!

夢を伝えてくれたあとは、なんと実際にトランプマジックをやってくれました!

みんなが選んだカードを当てるマジックで、最初は違うカードを選んで「失敗?」と思わせ、実は正解のカードを別できちんと選んでいたというサプライズマジック!ワークショップの参加者はみんな大盛り上がりでした。見事なテクニックと話術で、誰かを笑顔にするということをすぐに実践してくれていました!

マジックを披露してくれました

夢を話したら、みんな笑顔に!

オンラインで夢を語り合う子ども達

一人一人の夢を発表しあった後は、子ども達からは「みんなの夢が聞けて楽しかった」「みんないろいろな夢を持っていて、そのために勉強や運動をがんばっていることが分かって良かった」などの感想が。夢を話した子も、聞いた子も、発表するほどに前向きな気持ちになって、夢に向かうやる気が湧いてきたようです。

ワークショップが夢への
チャレンジを後押し!

全10回に分けて、小学校低学年・高学年合わせて81名の子ども達が参加した今回のワークショップ。子ども達と夢、モノづくりについていろんな話をすることができて、とても楽しい時間になりました!終わってからのアンケートでは、多くの子ども達が夢に向かっての熱い想いを書いてくれました。

夢のチカラって、すごい!

オンラインワークショップが
始まってすぐは、
ちょっと
照れくさそうだった子ども達。
でも、エンジニアの話を聞き、
それぞれの夢を語るうちに
心はワクワク、瞳はキラキラしてきた
ように感じました。
そして、夢に向かって
とても前向きな言葉を
発してくれました。

わずか1時間の
ワークショップで、
とっても大きな変化を実感。
やっぱり夢のチカラって、すごい!
Hondaはこれからも、
次世代を担う子ども達へ、
モノづくりの楽しさ、
夢を持つことの素晴らしさを
伝え続けてまいります。