水資源の保全
管理・調査を行い、水資源の保全に注力
Hondaは自社の企業活動により上流・下流の水資源に影響を及ぼす可能性を認識し、「水資源の保全」にも注力しています。
Hondaは周囲の水資源と調和のとれる地域を工場の候補地として選定し、各国の環境アセスメント法規に則って工場を設置しているため、取水によって著しく影響を受ける水源はありません。また、各国の法規に従って排水処理や処理水の放流を行っているため、排水によって影響を受ける水源はありません。そういった状況下においても、取水量を管理するとともに、排水については品質管理を徹底し、水質調査結果を開示するなど、管理と情報提供に努めています。
また、取水量の最小化に向けて、各事業所で、リサイクル水の活用や節水など地域の事情を踏まえた取り組みを推進しています。
すべての製造拠点を対象に「AQUEDUCT」や「Water Risk Filter」などの評価指標を用いた水リスク検証を行っており、そのなかでとくに水リスクの高い地域であるホンダ・デ・メキシコ・エス・エー・デ・シー・ブイ セラヤ工場(メキシコ)、ホンダカーズインディア・リミテッド タプカラ工場(インド)、広汽本田汽車有限公司第2工場(中国)などでは、重点的に水のリサイクルシステムの導入に取り組んでいます。
製造拠点におけるリサイクル水の使用量合計は年間約386万m3となり、これは全使用量のおよそ16%を占めます。今後もグローバルで水のリサイクルシステムの導入を進めていきます。
製品では、全世界に展開している船外機による水質汚染を低減することを目的に、Hondaは船外機によるエンジンを4ストロークエンジンのみのラインナップとし、製品使用時の環境負荷低減に取り組んでいます。
社会貢献活動として1999年から継続している「水源の森」保全活動では、恩恵を受けている水源の森を各生産拠点が保全・管理しており、各地域に合わせた最適な取り組みを実施しています。水は事業を支える必要不可欠な資源の一つであることを認識しているため、引き続きこの活動に取り組んでいきます(下記リンク参照)。