カーボンニュートラル
環境負荷ゼロの実現を目指して
Hondaは2020年10月に「カーボンニュートラルの実現」をめざすことを宣言し、2021年4月には「環境負荷ゼロ」の
循環型社会の実現という目標を掲げ、
「2050年にHondaの関わるすべての製品と企業活動を通じて、カーボンニュートラルをめざすこと」を公表しました。
これはパリ協定で掲げられた気温上昇を1.5℃に抑える努力目標の達成をめざしてCO₂を削減していく考え方が背景にあります。
達成目標
- 2050
- 全製品・企業活動を通じたカーボンニュートラルの実現
- 2030
- カーボンフリー社会の実現をリード
2050年へ向けて
2050年カーボンニュートラルの着実な実現に向けて、製品領域においては二輪・四輪・PPごとに電動製品の販売比率と、製品使用時のCO₂原単位の低減率を2030年マイルストーンとして設定し推進しています。
企業活動領域においても、CO₂排出総量を2019年度比で46%削減する目標を設定し推進しています。
2050年のめざす姿へ向けた指標
目標項目 | 2030年目標 | 2050年めざす姿 | |
---|---|---|---|
企業活動CO₂排出総量 削減率(2019年比) |
46% | CO₂排出 実質ゼロ |
|
電動製品の 販売比率 |
二輪車 | 15% | |
四輪車 | 30% | ||
パワープロダクツ | 36% | ||
製品CO₂排出量 原単位低減率 (2019年比) |
二輪車 | 34.0% | |
四輪車 | 27.2% | ||
パワープロダクツ | 28.2% | ||
企業活動取水総量 削減率(BAU比) |
14.5% | 工業用取水・工業系廃棄物ゼロ | |
企業活動廃棄物等総量 削減率(BAU比) |
14.5% | ||
製品リソース サーキュレーション |
(社内マイルストーン設定) | サステナブルマテリアル 使用率100% |
2050年カーボンニュートラル目標達成に向けて、Hondaでは初となるカーボンニュートラル工場を埼玉製作所完成車工場で2025年度に実現する予定です。
またCO₂削減をよりいっそう加速させるため、2023年よりICP(インターナルカーボンプライシング)制度の運用を日本の拠点で開始しました。炭素価格はCO₂1トン当たり15,000円と設定し、炭素削減量を金銭価値化することで設備投資の判断材料の1つとして活用します。社会情勢と社内実績を鑑みて制度の改定とグローバル拠点への適用を進めていきます。
グローバルにおける環境へのアプローチは1つではなく、再生可能エネルギーの最大限の活用も重要です。CO₂削減のアプローチには多様性があると考え、「マルチパスウェイ」をコンセプトに掲げ、環境に配慮した製品を各地域に合わせて積極的に提供していきます。