私たちHondaは夢を原動力に成長してきた企業です。
Honda社員一人ひとりが自ら夢を持ち、その実現に向けてチャレンジを続け、新しい価値を創造してきました。そしてそれがHondaという企業やブランドに対する共感と信頼を生み出しています。
Our Brandでは、Hondaブランドを形作る基本的な要素や、ブランドとして目指す方向性を示しています。Hondaらしい一貫したブランディングを行うため、ブランドへの理解を深めていきましょう。

  1. 01-1

    ブランドとブランディング

  2. 01-2

    Hondaブランド

  3. 01-3

    グローバルブランドスローガン(GBS)

  4. 01-4

    GBSに基づくブランディングの考え方

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ブランドとブランディング

ブランドとは

「ブランド」とは、名前を聞いたりロゴなどを見た際に、頭の中に思い浮かぶ「形のない印象や認知」のことです。イメージしやすいものに、ブランド品やファッションブランドなどがありますが、実際は人や場所、香り、音までもが「ブランド」を想起させる対象になり得ます。

ブランディングとは

「ブランディング」とは、人の頭の中に自社の印象や認知を定着させることを指します。
これは広報部門やマーケティング部門だけに関係するものではありません。あらゆるステークホルダーとの接点となる社員一人ひとりの振る舞いも大切なブランディングのひとつであり、ブランドの価値として積み上がっていきます。

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Hondaブランド

Hondaのはじまり

Hondaは、バタバタの愛称で親しまれたアシスト自転車から歩みをはじめました。戦後まもない物資の乏い時代に、自転車に補助動力を付け、大衆に手の届く便利な乗り物として受け入れられたバタバタは、「技術で人の役に立つ」という本田宗一郎の想いとアイデアが、画期的な製品として形になったものでした。

Hondaブランドを形作るもの

Hondaブランドは、これまで積み上げてきた歴史と、これから行おうとしている活動や製品・サービスの提供などの総体によって、人々の頭の「印象・認知」となって形作られています。
世界中で多様な事業を展開し、顧客の幅も広いHondaは、多面的でありながらも一つの強いブランドとしても広く認知されています。

Hondaフィロソフィー

「The Power of Dreams」が「Hondaの人と、顧客、社会を動かす」。moveは「物理的なもの」と「人の心」両方を動かす意味を感じる表現。CREATE → Hondaの創造力「夢を実現するため、私たち(Honda)が創造力を発揮すること」 / TRANSCEND → 「時間・空間の制約から人を解放し、できなかったことをできるようにする」 / AUGMENT → 「身体性や能力といった人のあらゆる可能性を広げる」。TRANSCENDとAUGMENTの二つが合わさってHondaが提供する価値となる

創業から積み重ねてきた先人の叡智を基にしながら、
我々があらゆる活動の根底にいだいている理念がHondaフィロソフィーです。
さまざまな場面でふりかえることができ、Hondaの考えや活動すべての土台として存在しています。

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グローバルブランドスローガン(GBS)

いつの時代も夢を原動力にモビリティを創造してきたHondaは、2001年、ブランドの本質価値を実現していく強い想いを社内外に伝えるため、グローバルブランドスローガン(GBS)"The Power of Dreams"を制定しました。
Hondaフィロソフィーを根底に置きながら、私たち一人ひとりが夢を原動力にチャレンジを続けること。
本質的価値を追求し、お客様の期待を超え、時代を先取りする製品やサービス、コミュニケーションを通じて価値を届けていくこと。
それらに対し世の中の人々から集まった共感や期待が、私たち自身の次なる夢や、内側から沸き起こる動機につながっていく。
そういった還流を“The Power of Dreams”は表しています。

Hondaをとりまく環境をふまえて

モビリティ産業は大きな変革期の中にあり、Honda自身も「第二の創業期」と言える時期にあります。このような環境の変化が激しい時代において、現状と同じやり方に囚われていると「Hondaらしさ」は希薄になっていき、人々からの共感・期待も次第に失われてしまうと考えています。

Hondaをとりまく環境

GBSの再定義

2023年、これからもHondaが存在を期待される企業であり続けるため、Hondaとは何者なのか?夢を原動力に、私たちが提供したい本質的価値が何なのか?ということを、あらためて社内外に示していく必要があると考えに至り、グローバルブランドスローガンの再定義を行いました。

再定義では、夢あるモビリティを通して人や社会が前に進む原動力であり続けたいという想いを、グローバルブランドスローガンに追加した「How we move you.」という副文に込め、解説文を改定を行っています。「move」には、モビリティカンパニーとして「物理的に人を動かす」という意味に加えて、提供価値を通じて「人の心を動かす」 という2つの意味が含まれています。副文の下に標した「Transcend、Augment」は我々が提供したい本質的な価値であり、「Create」はとその創造に取り組む強い意思を示しています。

GBSの再定義

GBSに込められた想い

「The Power of Dreams」が「Hondaの人と、顧客、社会を動かす」。moveは「物理的なもの」と「人の心」両方を動かす意味を感じる表現。CREATE → Hondaの創造力「夢を実現するため、私たち(Honda)が創造力を発揮すること」 / TRANSCEND → 「時間・空間の制約から人を解放し、できなかったことをできるようにする」 / AUGMENT → 「身体性や能力といった人のあらゆる可能性を広げる」。TRANSCENDとAUGMENTの二つが合わさってHondaが提供する価値となる

GBS解説文

GBSの解説文では、
「一人ひとり(個)の “夢”=内側から湧き上がる動機が原動力であり、起点である」という想いがあらためて強調されています。
Hondaに集う従業員一人ひとりの夢が創造 ”CREATE”の源になり、
人や社会への本質的提供価値である“TRANSCEND、解放”と”AUGMENT、拡張”につながる一連の流れを示しています。

私たちHondaは従業員一人ひとりがそれぞれの夢を思い描き、実現に向けて挑戦を続けてきた企業だということ。Hondaはこれからどんな世界観を目指すのか、そこで提供していく価値は何なのかということ。そして、個人の内発的な動機から、人、社会全体の夢の実現につながっていくということ。その社会の一員であるHondaへの還流により相互に自己実現していくという、The Power of DreamsにつづくHow we move youに込めたねらい。最後に、夢あるモビリティを通じHondaが目指す姿、社会への約束。

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GBSに基づくブランディングの考え方

ブランドプレイブックとは

グローバルブランドスローガン(GBS)に基づき、一貫したブランディングを行いやすくするためのツールが「ブランドプレイブック」です。
GBSの解説文をもとに定めた「企業人格(ブランドパーソナリティ)」と「発信の指針」を活用することで、人々の強い共感を呼ぶHondaブランドを目指します。

企業人格(ブランドパーソナリティ)とは

グローバルブランドスローガンに基づく一貫したブランディングを行いやすくするために、スローガンに込められた要素を投影した「ブランドパーソナリティ」を設定しました。
ブランドパーソナリティは人々がHondaと聞いて想起するであろうイメージを「人格」として束ねたものです。このパーソナリティを念頭に、振る舞いや発信、コミュニケーションの方向性を考え実践していくことで、信頼やHondaらしいブランド認知が形づくられていきます。

企業人格(ブランドパーソナリティ)とは

パーソナリティ策定の経緯

ブランドパーソナリティは、グローバルブランドスローガン(GBS)の解説文から人格として連想される要素を抽出し、策定しました。人格の「性質や特徴」にあたる要素を念頭に置きながら、その人ならどう動くのか?という「行動・実行」の観点と、第三者からの「見られ方」を加え、文章にまとめています。

パーソナリティ策定の経緯

発信の指針

発信の指針は、ブランドパーソナリティに基づきながら、
具体的な発信やコミュニケーションのアウトプットを行う支援のため、設定しています。

同じ人物でもシーンによって振る舞いが変わるように、
さまざまな場面において、その人格はどのような言動や行動、相手への印象にあらわれてくるのか?
という観点で一歩踏み込んだ想定を行い、アウトプットに込めるべき3つの要素として示しました。
様々なケースで、3つの要素を念頭に発信、コミュニケーションの方向性を検討することで
企画、言葉選び、イメージ選びなどに、Hondaとしての価値ある一貫性がもたらされることを狙っています。

また、このプレイブックに置かれた「製作のヒント」の中には、
指針の要素の効果を高めるためのツールが格納されていますので、必要に応じご活用ください。

HONDA 発信の指針 straightforward:まっすぐに発せられる言動は、誠実さや信頼を感じさせる。 / enthusiastic:自分自身の考えを信じ抜く情熱とこだわりが、心に響いてくる。 / uplifting:斬新な切り口に、気持ちが高揚させられ、勇気づけられる。

※発信の指針を軸とした具体的な発想方法、制作手法については「制作のヒント」をご参照ください。