Creative Inspirationは、様々な企画や制作を行う人に向け、
価値ある一貫性を持ったブランディングの実践に役立つよう体系化したものです。
「ブランドパーソナリティ」や「発信・コミュニケーションの指針」の活用を通じて
インスピレーションやヒントを得ながら創造性を高め、
言葉選びやイメージ選びなどの方向性を定めたり、制作の発想を広げたりすることをアシストします。

  1. 03-1

    ブランドパーソナリティと発信・コミュニケーションの指針

  2. 03-2

    アイディエーションのためのフレームワーク

  3. 03-3

    コミュニケーションの実践

03-1
ブランドパーソナリティと発信・コミュニケーションの指針

Hondaの「企業人格(ブランドパーソナリティ)」を念頭に、「発信・コミュニケーションの指針」を活用し、
一貫した魅力にあふれるブランディングを実践していきましょう。

Hondaの企業人格
(ブランドパーソナリティ)

人はひとりの人格であっても、時と場合に応じたいくつかの側面を持っています。例えば、重要なプレゼンテーションと友人との会話では、口調や身振り、表情も変わるでしょう。
Hondaの企業人格も同じです。シーンに合わせた表現や振る舞いによって、いきいきとした「ブランドパーソナリティ」として認知されるようになります。

Honda Brand Personality 「強い好奇心を抱き無我夢中で諦めずに挑戦する」「既成概念にとらわれず先駆的な発想をする」「前向きなエネルギーで共創し本質を追求し続ける」

発信・コミュニケーションの指針

Hondaのブランドパーソナリティの側面を具体的に示したものが「発信・コミュニケーションの指針」の3つの要素、Straightforward・Enthusiastic・Upliftingです。
これらは、どれかひとつだけを選択するということではありません。媒体やシーン、発信やコミュニケーションの目的、伝えるべき内容や相手などに応じて、3つの要素のバランスを適切に検討することで活用します。

HONDA 発信・コミュニケーションの指針 straightforward:まっすぐに発せられる言動は、誠実さや信頼を感じさせる。 / enthusiastic:自分自身の考えを信じ抜く情熱とこだわりが、心に響いてくる。 / uplifting:斬新な切り口に、気持ちが高揚させられ、勇気づけられる。

03-2
アイディエーションのためのフレームワーク

企画や制作に取り組む際、「発信・コミュニケーションの指針」の3つの要素について、どのようなバランスで方向性を考えるかを示すことができるフレームワークです。
フレームワークを活用し、伝えたい内容や相手を明確にしながら相手に与えたい印象を選ぶことによって、発信の要素の配分イメージが生成されます。
この結果をヒントにしながら、最適な表現を考え実践していきましょう。

Framework for Ideation

一貫した発信・コミュニケーションを実践するための企画・制作検討にご活用ください。

Framework for Ideation

S

E

U

03-3
コミュニケーションの実践

ブランドパーソナリティに基づいた「発信・コミュニケーションの指針」の3つの要素について、表現の項目ごとに解説しています。
媒体やシーンの違いなど、ケースによって最適な表現を使い分けていきましょう。

Voice

Voiceでは言葉遣いや語り口を示しています。言葉によって企業のブランドイメージは大きく変わります。意図や想いを確実に伝えながらよりポジティブな認知を得るため、3つの要素で整理された方向性をもとに、目的や場面にふさわしい表現を検討しましょう。

  • straightforward

    まっすぐに発せられる言動は、誠実さや信頼を感じさせる。

    Do
    • 世界中の様々な受け手にとってポジティブな未来観を率直に伝える
    • シンプルで力強い言葉で本質を語る
    • 明快、端的な表現で届けられる誠実な語り口
    Don't
    • 正直だが思いやりのない表現
    • 他責的で意志を感じない表現
  • enthusiastic

    自分自身の考えを信じ抜く情熱とこだわりが、心に響いてくる。

    Do
    • 挑戦の歴史に裏打ちされた、未来に向けた知恵やこだわりを深く伝える
    • 心に響く情熱的な言葉で語る
    • 難しいことほど分かりやすく整理し、受け手を惹きつける語り口
    Don't
    • 思慮が足りず、無謀にしか感じられない表現
    • 持論や過去に固執し、協調性や柔軟性に欠けた表現
  • uplifting

    斬新な切り口に、気持ちが高揚させられ、勇気づけられる。

    Do
    • より多くの人を惹きつけ高揚や勇気につなげることで、共感の輪を広げる
    • 感情豊かな言葉で大胆に語る
    • 常識にとらわれない自由な表現で、驚きや感動の仕掛けを組み込んだ語り口
    Don't
    • 主体性のない受動的なだけのオープンさ
    • 実態が伴っていない、うわべだけの表現

Image

Imageでは写真や画像選びについて、3つの要素で整理された方向性を示しています。文字のみの情報に対し、ビジュアルイメージの活用には、意図を直感的に相手と共有し、より強く印象付け記憶に残りやすくする効果があります。
効果的なコミュニケーション、ブランディングのため、目的や場面にふさわしい豊かな表現を目指しましょう。

  • straightforward

    まっすぐに発せられる言動は、誠実さや信頼を感じさせる。

    Do
    • まっすぐでありのままの佇まい
    • 飾り立てない真摯さと品の良さ
    • 同じ目線に立った誠実な親しみやすさ
    • シンプルで力強く本質的
    • 技術や歴史などの事実に裏打ちされた未来志向
  • enthusiastic

    自分自身の考えを信じ抜く情熱とこだわりが、心に響いてくる。

    Do
    • 内発的な情熱やエネルギー
    • 逆境でもあきらめない前向きさ
    • 旺盛な好奇心からくる知性
    • 執念深く細部まで追求するクラフトマンシップ
    • 考え抜かれたテクノロジーがもたらす未来志向
  • uplifting

    斬新な切り口に、気持ちが高揚させられ、勇気づけられる。

    Do
    • 人を惹きつける感情の豊かさ
    • 遊び心があり、ダイナミック
    • 驚きと感動をもたらすイマジネーション
    • 自ら周囲を巻き込んだ共創
    • 変化の動きも楽しめる未来志向

Sample Photos

「発信・コミュニケーションの指針」の3つの要素に基づいた写真のサンプルと考え方です。被写体やシチュエーションによって項目別に解説しています。
写真や動画のセレクト、撮影や制作時の参考に活用ください。

※この写真を実際に制作物に使用することは原則禁止です。あくまで制作を補助するための参考としてご利用ください。

straightforward enthusiastic uplifting
表情
スタイル
群像
まっすぐに発せられる言動は、誠実さや信頼を感じさせる。
まっすぐに発せられる言動は、誠実さや信頼を感じさせる。
表情
Do
  • ありのままの人となりを感じさせる
  • 上下関係を感じさせないフラットなまなざし
  • 謙虚さの中に確固たる自信を感じさせる
スタイル
Do
  • 人となりが自然に表れた、品よくしなやかな佇まい
  • グローバルで受け入れられる、普遍性を感じさせるスタイル
  • 質高く洗練され、嫌味のないアイテム選び
群像
Do
  • 程よい緊張感で地に足のついた佇まい
  • 排他的でない、開かれた雰囲気
  • 互いへの尊重や尊敬を感じさせる
自分自身の考えを信じ抜く情熱とこだわりが、心に響いてくる。
自分自身の考えを信じ抜く情熱とこだわりが、心に響いてくる。
表情
Do
  • 信念や挑戦心を感じさせる
  • 好奇心や探究心が宿った視線
  • 集中や没頭が目元や口元の緊張に現れる
  • 熱量の中に知性がにじみ出る
スタイル
Do
  • 集中や没頭の瞬間を際立たせる
  • プロフェッショナリズムを感じさせる雰囲気
  • 専門性やこだわりを感じさせるアイテム選び
群像
Do
  • 目的を共有し、影響を与え合う
  • 互いを尊重しあう
  • 集中し、こだわり抜き、高め合う
斬新な切り口に、気持ちが高揚させられ、勇気づけられる。
斬新な切り口に、気持ちが高揚させられ、勇気づけられる。
表情
Do
  • いきいきとした喜怒哀楽を感じさせる
  • あふれ出る感情が表情に現れる
  • 心が動く瞬間を感じさせる
スタイル
Do
  • 豊かな感情表現を引き立てるスタイル
  • その人らしさが際立っている様子
  • 嫌味なく、個性を感じさせるアイテム選び
群像
Do

気持ちの高揚が波及する

例)
  • 表情豊かに盛り上がるさま
  • 驚きや感動を共有しあう関係性
  • 新たな関係への広がりを感じさせる
straightforward enthusiastic uplifting
ライティング
アングル
人とモビリティ
まっすぐに発せられる言動は、誠実さや信頼を感じさせる。
まっすぐに発せられる言動は、誠実さや信頼を感じさせる。
ライティング
Do
  • 順光などの自然で心地よい光
  • プロダクト本来の色や形を引き出す光
  • ナチュラルなトーンの光
アングル
Do
  • 全体像と対象の関係性が明確なアングル
  • 自然でニュートラルな画角
  • シンプルで安定感がある構図
人とモビリティ
Do

人とモビリティの関係をまっすぐに伝える

例)
  • 人からモビリティへの信頼を感じさせる
  • モビリティが人の暮らしに寄り添う様子
  • 人の専門性とモビリティとの関係性が現れている
  • 作り手のモビリティへの想いが受け取れる
自分自身の考えを信じ抜く情熱とこだわりが、心に響いてくる。
自分自身の考えを信じ抜く情熱とこだわりが、心に響いてくる。
ライティング
Do

こだわりや情熱が強調される

例)
  • コントラストを強め、形を強調する光
  • ディテールを際立たせる光
  • 逆光などの内から外に放つ光
アングル
Do

こだわりや情熱が強調される

例)
  • 入り込むようなパースや角度
  • プロダクトを強く引き立たせる構図やトリミング
  • ディテールや形を強調する構図やトリミング
人とモビリティ
Do

人がモビリティに注ぐこだわりや情熱を感じさせる

例)
  • 周りにいる人から集中や緊張を伝える
  • 夢中になって取り組んでいる様子
  • 高い専門性を持って関わっていることを伝える
斬新な切り口に、気持ちが高揚させられ、勇気づけられる。
斬新な切り口に、気持ちが高揚させられ、勇気づけられる。
ライティング
Do
  • 感情を増幅させる、大胆で印象的な光
  • 周囲の状況や環境の映り込みを活かした光
  • 常識にとらわれない自由な光
アングル
Do

思い切りがよく、大胆な構図

例)
  • 躍動的な構図
  • 遊び心のある構図
  • 臨場感のある構図
人とモビリティ
Do

人とモビリティの豊かな関係性が伝わってくる

例)
  • モビリティを操り移動する楽しさ
  • モビリティを介して人がつながる瞬間
  • モビリティがもたらす喜びのひと時
straightforward enthusiastic uplifting
自然を中心とした
ロケーション
人工物を中心とした
ロケーション
抽象空間
まっすぐに発せられる言動は、誠実さや信頼を感じさせる。
まっすぐに発せられる言動は、誠実さや信頼を感じさせる。
自然を中心とした
ロケーション
Do
  • 自然そのものの美しさが活きている
  • 周りに余計なものがなくシンプル
  • くすみのないクリアな空気感
人工物を中心とした
ロケーション
Do
  • 質高く洗練された印象
  • 過度な主張を抑え、メインを引き立てる
  • 空間や構造の基調が分かりやすい
抽象空間
Do

前向きで明るい未来を感じさせる空間

例)
  • クリーンで清潔な印象
  • 明るく透明感のある色や光
  • 広がりを感じさせる空間表現
自分自身の考えを信じ抜く情熱とこだわりが、心に響いてくる。
自分自身の考えを信じ抜く情熱とこだわりが、心に響いてくる。
自然を中心とした
ロケーション
Do

自然の力強さやエネルギーを感じさせる風景

例)
  • 臨場感や没入感
  • 美しさの中に力強さを感じさせる
  • 熱量や密度を感じさせる色味や質感
人工物を中心とした
ロケーション
Do

内に秘めた情熱を引き出す場所

例)
  • 集中力の発揮を感じさせる
  • 探究心を刺激する
  • プロフェッショナリズムを感じさせる
抽象空間
Do

内に秘めた情熱を感じさせる空間

例)
  • 奥から放たれる光
  • はりつめた緊張感がある
  • 先鋭さが強調されている
  • 熱量を感じさせる色味
斬新な切り口に、気持ちが高揚させられ、勇気づけられる。
斬新な切り口に、気持ちが高揚させられ、勇気づけられる。
自然を中心とした
ロケーション
Do

驚きや感動をもたらす風景

例)
  • 爽快な明るさや広がり
  • 感動を与える瞬間
  • 様々な色が混ざり合う
  • 圧倒的なスケール感
  • 動きがありダイナミック
人工物を中心とした
ロケーション
Do

新しい出会いや発見を与える場所

例)
  • 街と人の活気ある関係性
  • 人が集うことで生まれるエネルギー
  • 人々の動きが交錯する
  • 創造力や挑戦心を掻き立てる
抽象空間
Do

驚きや感動を感じさせる空間

例)
  • 光の輝きや動きを感じさせる
  • ダイナミックに色が混ざり合う
  • 遊び心を感じさせる空間表現
  • 高揚感のある発色

Color

Colorでは色使いについて示しています。Hondaのブランドを象徴するコーポレートカラー(Honda Red)の他に、一貫した世界観を作るためのベーシックカラーを用意しています。
色にはブランドのイメージを瞬時に印象付ける効果があります。目的や場面に合わせて適切な配色を検討しましょう。

コーポレートカラー

Honda Red

モビリティやモータースポーツ活動への情熱や、チャレンジングなイメージを連想させる赤に、デザインや技術・品質に対するこだわりを込め、深みを加えました。
Honda RedはHondaブランド全体の世界観を伝える共通の色として、Hondaロゴ以外でも背景色やアクセントなどで使用できます。

CMYK
0 / 100 / 90 / 0
RGB
204 / 0 / 0
HEX
#CC0000
Pantone
186C

ベーシックカラー

Honda Red Pallet

Hondaの企業イメージの表現に使用できるパレットです。Honda Redと相性がよく、背景色や強調色など幅広く使用できます。なおHonda Red Palletのうち、Hondaロゴに使用できるのはHonda Redのみです。

R70
G0
B0
R100
G0
B0
R150
G0
B0
Honda Red
R204
G0
B0
R255
G0
B0
R255
G90
B90
R255
G140
B140
R255
G180
B180
R255
G215
B215
R255
G240
B240

Gray Pallet

Honda Redを際立たせ、バランスの取れたカラー設計を実現するためのパレットです。
このパレットの基準であるBackground Grayは、Honda Redとの相性を考慮して設計されています。

R35
G36
B41
Background Gray
R53
G54
B59
R80
G81
B86
R110
G111
B116
R140
G141
B145
R170
G171
B174
R200
G201
B204
R215
G216
B218
R228
G229
B230
R234
G235
B236
  • White

    Hondaロゴやテキスト、背景色などに使用できます。

    CMYK
    C0
    M0
    Y0
    K0
    RGB
    R255
    G255
    B255
    HEX
    #FFFFFF
  • Black

    Hondaロゴやテキスト、背景色などに使用できます。

    CMYK
    C100
    M100
    Y100
    K100
    RGB
    R0
    G0
    B0
    HEX
    #000000
  • Background Gray

    テキストや背景色などに使用できます。

    CMYK
    C80
    M76
    Y67
    K40
    RGB
    R53
    G54
    B59
    HEX
    #35363B
    Pantone
    447C
RGBとCMYKの違いについて
RGBは光で、CMYKはインクで色を表現する仕組みです。RGBはディスプレイなどに表示される色の指定に使われるのに対し、CMYKは印刷物に使われます。色を正しく表示するために、RGBとCMYKを適切に使い分けましょう。

その他のカラー使用について

ベーシックカラーはあくまでHondaのブランドイメージを想起させるためのカラーです。発信目的によっては、その他の色を取り入れることが効果的な場合もあります。写真との相性や発信内容を考慮しながら、その他のカラーを活用していきましょう。