Material Research
Center材料研究センター
革新材料で夢と希望にあふれた
未来を創る
材料研究センターは、Hondaの夢見る「自由な移動の喜び」を創造し、あらゆる可能性を拡張していくモビリティの実現に向け、事業分野の枠組みを超えて「革新的な材料技術」の創出を続けています。

持続的な生活を実現する環境技術
Hondaは、この地球上でこれからも人々が持続的に生活していくため、企業活動を含めたライフサイクルでの「環境負荷ゼロ社会」の実現を目指しています。材料研究センターでは具体的な取組みとして、「環境/循環型対応材料」、「材料ライフサイクルDX」などの研究開発を行っています。

金属材料の取組み
資源循環社会を実現するためには、リサイクル材を同じ製品に戻す「水平リサイクル」が必要となります。そのため、金属スクラップ材の汚染を防ぐ解体手法に加えて高度選別技術を研究開発しています。さらには、金属スクラップ材に不純物が混入しても性能や品質を確保できる不純物の無害化技術にも取り組んでいます。

有機材料の取組み
Hondaは1996年より自社回収バンパーを100%用いたリサイクル樹脂材料を製品に適用してきました。「N-VAN e:」には、見栄えが求められるフロントグリルにも採用しています。さらに、さまざまな有機材料の水平リサイクルに向け、油化リサイクル/モノマーリサイクル技術の研究開発を進めています。

化成材料・水資源循環への取組み
製品製造時におけるCO2の排出量削減のため、低エネルギーで硬化する接着剤・塗装材料の研究開発をしています。また、水資源の保全のため、大量に水を使用する塗装工程での水資源回収/再生化により水資源循環にも取り組んでいます。

材料ライフサイクルDXへの取組み
製品の原材料から廃棄に至るライフサイクル全体を通しての環境負荷を定量的に算定する手法がLCA(ライフサイクルアセスメント)です。材料研究センターは、デジタル技術を活用し、LCAにつながる製品構成材料の原単位データベース構築により、企画開発段階における低炭素化技術の効果定量化や環境負荷低減検討などに大きく貢献しています。
材料ライフサイクルデジタル技術 材料ライフサイクルデジタル技術
人々の喜びを創造する将来材料技術
世界が大きく動いている今、Hondaは、時代を先取りして社会課題の解決や将来価値創造を目指しています。材料研究センターでは具体的な取組みとして、「究極半導体材料」、「燃料電池・水素関連材料」、「アディティブ・マニュファクチャリング材料」、「マテリアルズ・インフォマティクス」などの研究開発に取り組んでいます。

究極半導体材料の取組み
モビリティの電動化におけるパワーユニットの小型化や、使用エネルギーを効率化した走行距離の拡大は重要な技術要素です。それらを実現するために不可欠な高性能かつ、低消費電力のパワー半導体材料について、素材からデバイス実装化まで一貫した研究に取り組んでいます。

燃料電池・水素関連材料の取組み
水素循環社会における「つかう」「つくる」「ためる」領域に対して、エンジン開発で培った触媒材料設計技術を応用しています。革新触媒材料を起点とした燃料電池技術の進化や新たな価値の創出を目指した材料の研究開発に取り組んでいます。

アディティブ・マニュファクチャリング技術の取組み
アディティブ・マニュファクチャリング(AM)技術、いわゆる3Dプリンタは、金型を使うことなく3Dデータから直接部品をつくる製法です。革新的なモビリティを実現するためにAMの特徴を活かした高機能材料とプロセスの研究開発に取り組んでいます。

マテリアルズ・インフォマティクスの取組み
マテリアルズ・インフォマティクス(MI)は、材料シミュレーションなどの「計算科学」と、機械学習などの「データ科学」を組み合わせて、革新的な材料を探索する技術です。Hondaならではの多種多様なデータを活用し、新たな価値創出を目指した材料の研究開発に取り組んでいます。
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